大根たち1
大根(春)ができるまでの道のりは長い。
作物は何でもそうだが、できるまでに根気がいるし、天候にも大きく左右されてしまう。
ロータリーをかけて良い土を作ることからはじまる。ゆっくり丁寧にかけたい。
マルチ貼り。機械で播種も同時進行だが、後ろ向きに進むので真っ直ぐ進むには気が抜けない。発芽率UPのため、手蒔きする人もいるが広面積の場合はかなーりしんどい。
春大根は冬の寒い時期から育てなければならない。それゆえにビニールでトンネルをつくる時間がひと手間だ。しかし、これを怠ると冷害により花が咲き、芯が硬くなり、花に成長がいってしまう。つまり、大根そのものの成長が止まってしまうということだ。
また、取引先に引き取ってもらえないことや見た目からカット品になってしまうことも多い。そうなれば値段も下がることから生産者にとってはダメージが大きい。
いかに寒さから守るか。そして、暖かくなったら適度な換気が重要となる。
収穫は運搬機を入れて大根を収穫する。バランスよく積み上げ一気に収穫していく。通常大根は拳大に葉を残して切り落とす。スーパーで販売されているものがそれ。箱詰めして出荷する際に葉が邪魔になるのと見た目が重要視される。
今回、大根を通して作物を育てる大変さを実感した。以前私の先輩で自分で育てる時は「過保護になってしまう」しかし、「その分返ってくるものも大きい」と話していた意味がよく理解できた。
▷障害福祉においても一緒
障がい者をとってもその人をよく見てあげる(接する)ことで相手も心を開きコミュニケーションが生まれる。大根であれば良い大根ができる。
それは、決して障がいの有無に限ったことではないが。
なんて思いながら本日の一杯。ありがとう大根たち!